Manizia


ダンスセラピーとは


身体の動きを通して精神的治療を行うものを指す
。技法としてはダンスと身体動作(ムーブメント)が使われる。
身体から身体へ、言葉を介さず相手に働きかけ、内省や対人関係の変容を目指すもの。


セッションの中では、「自己と関わる」と「他者と関わる」という
2つの過程が、同時に進行する。
前者では、身体表現を通して象徴的自己表現を促すことに より、内省が深められる。
後者では、他者との身体的関与によって、対人関係が変わる
。例えば二人組で一つの動作を共有し続けると、徐々に感情の交流が起こ り、信頼感が生まれる。

セッションは個人または集団を対象。
通常ウォーミングアップ、テーマの展開、クロージングの順に行われ
時間は30分から2時間 週1、2回から月一回程度。

使われる技法としてはモダンダンスが多いが
舞踏、気功、民族舞踏、ジャズダンス、アレキサンダーテクニック
自律訓練法などもあり、施行者に よって異なる。
またダンスに限らず歩行、発声、二人組で体を揺らす等
さまざまな動作(ムーブメント)も使われる。「いま、ここで」の即興性が重視される。

ダンスセラピーの特徴は「身体」を扱うこと。
運動療法で扱う生理的・物理的な体を「肉体」と呼ぶなら、
「身体」はそれに加えて自分の体のイメージ (身体像)や
自分としての体(身体自我)などからなる統合的な概念である。
身体を通して非言語的交流を行うので、
情動の活性化がしやすく、治療的介入を行 いやすい。
攻撃的、防衛的など、その個人の性格や対人関係のあり方は、
姿勢やしぐさ、例えば歩き方や背中のこわばりなどに現れる。
体を見れば彼の普段のあ り方がわかり、体をほぐせば緊張は低下する。

対象は健常者から心身症、神経症、うつ病、統合失調症、パーソナリティ障害、
心身障害児、高齢者、被虐待者やPTSDまで幅広い。
慢性の統合失調症のような言語的接触が困難な者、
神経症レベルの防衛が強い者や、心身症や摂食障害など
身体性を帯びた病態の人には、特に効果的である。


(日本ダンスセラピー協会より資料引用)